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グンマの昔:養蚕 [ぐんま]

Kaiko36

○養蚕
 1859年6月横浜開港により生糸輸出が脚光を浴び、養蚕国上州は大発展し蚕糸王国となった。 そしては、新技術・新知識の取得に意欲的になった。

※養蚕中は、ねずみは「ヨメゴ・ヨモノ・ヨムシ」といった。 ネズミというと、蚕にかみつくといわれた。
※シジ・タケ・フナ・ニワ:シジには獅子の口になり・タケには竹を切ったようになり・フナには船のようになり・ニワには忙しいから庭で休ませろ、といわれた。
※カイコは大きくなるまでに四回脱皮し、順番に、シジ(一眠)・タケ(二眠)・フナ(三眠)・ニワ(四眠)と呼゛。 眠というのは、皮を脱ぐときはものを食べずに眠っているから。


○おしらさま(馬娘婚姻譚)
 馬が殺され皮だけが木にはりつけてあった。 そこを通った姫が哀れがり泣いていると、馬の皮が姫をおおい馬となり歩きだし、やがて死んでしまった。 そこからわき出た虫がオシラサマ(蚕)となった。

☆秋なすびは嫁に食わすな
 ネズミを嫁とよんだことから、鼠→嫁となったという一説がある。
※五月わらびは嫁に食わすな、秋カマス嫁に食わすな、秋サパ嫁に食わすな、秋サンク嫁に食わすな、秋フキ嫁に食わすな、嫁には熱い飯に納豆食わせるな、というのもある。

☆蚕・蛹
 「蛹三匹は卵一個の栄養」といわれ、佃煮(絹の花)にして食べた地方もあったらしい。
※蚕の成虫(雄)も食べたらしい。

☆おしら様(蚕神と馬)
 長者の一人姫が栴檀栗毛馬に恋したのに激怒した多々親が、馬を桑の木に吊るし生皮を剥いだ。 馬の死を嘆いた姫は馬の首を抱き、馬の皮に包まれ天に昇った。 ある晩姫が両親の夢枕に現れ「三月十六日朝、土間の臼の中に馬頭の形をした虫が現れる。 桑の葉で飼えば絹糸ができる。」 これが蚕の始まり、馬と姫は馬頭・姫頭二体の「おしら神」となった。 


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