グンマの昔：おにおろし

○初午
　東毛では初午にスミツカリ（スミツカレ・シモツカリ）を食べた。　節分のときに炒った田瀬伊豆をやわらかく煮、大根おろし・酒粕・油揚げ・里芋・人参などを醤油味で煮込む。　大根おろしは、オニオロシで荒くおろす。　鮭の頭や骨を入れることもある。 　これを藁でつくったツトッコに入れて稲荷様に供える地域もある。

鬼おろし
　鬼の角のように尖っているので「オニオロシ」

大根をおろすのがオニオロシ（左）
いもをおろすのがセンオロシ（右）


☆鬼になって苦しいか、大根の汁なと呑みたいか
　鬼時の時に鬼に向かってはやしたてる詞、「オニオロシで大根おろしにするぞ」の意。


☆鬼の犬悦
　人間ばかり食べていた鬼が犬悦（反吐）をはけば人間ばかりが出てくる。