岩槻藩に不審船漂着

○清国南京船漂着
　 安永九年四月二十七日、岩槻藩領安房國朝夷郡南朝夷村に清国南京船が漂着した。

※江戸時代、岩槻藩には海があった。









（映像資料）

☆ニュース ドキュメンタリー

安永九年四月二十七日、房州千倉沖に不審船発見。
安永九年四月三十日、　漂着船と判明し村人が米を差し入れ。
安永九年五月二日、　　村人が米と薪を差し入れ。
安永九年五月二日、　　岩礁川戸山に座礁、村人達が乗組員全員救助。
安永九年五月三日、　　浦賀奉行所より岩槻藩江戸屋敷へ第一報「房州千倉海上に異様船漂着」。
安永九年五月四日、　　現地より直接報告あり。
安永九年五月五日、　　南京船（清国船）と判明、乗組員七十八名全員救助（一名漂流中に死亡）。
安永九年五月六日、　　岩槻藩児玉南柯を現地に派遣。
安永九年五月九日、　　児玉南柯現地にて事情聴衆、長崎互市の商船（清国船籍・元順）と判明。
安永九年五月十八日、　代官稲垣藤左ヱ門現地入り。
安永九年六月二十日、　暴風雨で船は破壊された。
安永九年六月三十日、　乗組員全員長崎送還。　
安永九年七月二十日、　館山より幕府チャーター船に乗り換え。
安永九年八月十二日、　乗組員長崎到着。（途中で一名病死）