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伝説の秩父 [さいたま]

Chichibu_m40

☆御前様・高篠立石
 天正十八年北条氏邦戦いに破れ鉢形城開城、徳川氏代官の支配下となった。 家臣御前但馬守と家来椿兵左衛門は立石に落ちのぴ、小さな小屋を建て・農耕し・子供達に学問を教えた。 村人達に信頼されるようになったころ、武士達がやってきて・御前らを殺害してしまった。 これを哀れんだ村人達は 小屋跡に祠を建て御前様を奉り・廻りに椿を植えた。
※武士達に桔梗紋だったともいわれる。

☆天狗たん譚・槻川村坂本琴平神社
 近くの山には天狗が住み、この天狗をからかった男の家が飛んできた大岩で押しつぶされたといわれる。

☆入定塚(往生塚)・皆谷
 村を通った六部が入定したといわれる。

☆戦場・皆野町三沢
 鉢形城の出城が、龍谷山頂(皆野・三沢・白鳥)にあり城下の出入りを見張った。 永祿十二年武田信玄秩父侵入時の戦いの場となったといわれる。

☆七人塚・高篠村山田
 延暦十二年棺武天皇皇子一品式部郷葛原親王御子恒星望王が秩父に左遷されたが、その徳性のため村人達に尊敬された。 十三日後には無実がわかり復権し、亡きあと各地に御堂が建てられた。   高篠村にも御堂が建てられ(後に恒持神社)たが消失、その責任をとって修験者七人が山伏仕置きの坑に埋められたのが「七人塚」ともいわれる。

☆湯の沢伝説
 湯の沢渓流には温泉・その主は大猪。 ある日よそ者の漁師が大猪を討つも、猪は逃げ延び・遠くは伊香保へ落延びた。 かくして温泉は止まった、そして伊香保には温泉がわき出た。

☆榛名の大蛇・三沢村
 榛名の池の主は大蛇、恐れおののく村人達の前に現れた北野通本と風布のけいぞう二人、それぞれが大霧山と箕山に陣取ること幾日、大蛇が現れたのを見届け矢を放った。 雷鳴とともに大蛇は消え去り・湖の水は流れ出し小池が残った。
※二人が最初に放った二本の矢はぶつかり落ちた地が「矢せき」、湖水が流れ出した沢が「一時の沢」とよばれる。

☆三軒茶屋伝説・三沢釜伏峠
 茶屋の主人新兵衛、ある日大阪廻船問屋の番頭が訪ねてきた。「我主人の男子、額に新兵衛なる印あり、新兵衛の生まれ変わりなり」と。 これを聞いた新兵衛、たちまち石のごとく死んでしまった。 そして葬式、旅人は墓の土を持ち帰り、子供の額にある印を消したといわれる。
※新兵衛墓石は大阪の方向を向くといわれる。

☆七ツ井戸・秩父柳田
 昔古く水に不便なこの地では、荒川まで水汲みに行かねばならず、日照が続けば川の水も涸れる状態であった。 ある日木樵が水を含むという柳の木を切ろうとしたところ、柳から声が聞こえてきた「どうか切らないでください。 そうすれば水の湧き出る所をお教えいたします」。 その夜木樵の夢枕に現れた美女「私には七人の子柳がいます。 その地を掘って下さい」。  翌朝木樵が山へ出かけると柳が七本立っている地に出合い、そこを掘ると清水がこんこんと湧き出てきた。


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