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グンマの神々(1) [ぐんま]

Susanoomikoto2

 グンマの主な山は、アカギサマ・ハルナサマ・コモッチャマ・ホタカサマ・シラネサマ、などみなタケ山的性格を持っている。  また、井戸などの水資源は共同利用だったので、清浄に保つため数多くの俗信があった。

カッパはグンマ各地でみられた。 嫌われることが多かったが、六合村湯本家にはカッパに教えられた秘伝薬がある。
○グンマの川・池・淵の底には多くの竜宮が存在し、そのほとんどが椀・膳の貸し出しをおこなっていた。
○メカゴ(メッパ)ができたら、井戸の上にふるい(ショウギ・スイノウ)を半分だし「治してくれたら全部見せます」とお願いする。
○井戸の祭神は女神なので、月に一回水が赤くなる。(富岡・貫前神社のけがれ井戸)
○井戸の水面に自分の顔が映らないときは、不幸がある。
○井戸の中に蛇が住んでいる。 
 ※お菊伝説・井戸版(吉井のおしずめ井戸)もある。
○井戸の底は、水神の住む竜宮に通じている。
○井戸を埋める時は、井戸神が息ができるように息抜きの竹を入れる。
○屋敷神(稲荷様)は、子供好き・子守をする。 子供の悪戯に小言をいうと「稲荷様のお腹立ち」といった。
○鶏は霊魂を導く力があり・水神の心を和らげ祟りを鎮めるとされる。
○弘法大使が杖で地を挿して水を出した「弘法井戸」は各地にある。 
 ※汚すと罰があたる地域も多い。
○山に入ってはいけない日を守る。(8日・12日・17日など地域により異なる)
○山岳信仰としては、赤城山・榛名山・妙技山・稲含山・稲包山・御荷鉾山などがある。
○子供をくぐらせると麻疹が軽くすむのが「松井田・弁慶橋」、この「ハシカクグリ」は各地にみられる。 
 ※橋下をハシカと読み、橋神信仰から麻疹除けとなった。
○蛇は水神の化身ともいわれ、蛇を指さすことは禁忌。
 ※指さすと指が腐るのので、呪いが必須。
○狩猟儀礼として、獲物があったときは、一部を山の神に供える。
○十二様は女神なので、お参りしてよいのは男だけ、女が行くと嫌がられてやを放たれる、十歳以下ならOK。 産神でもある。(片品)
○双体道祖神 「婚活のため別々に旅に出た兄妹が長年かかって出会ったのは、兄妹だった」とする兄妹婚説が多い。 中原部落の「大介がやっともらった嫁が、実妹だった」との説もある。 
 ※単身道祖神については、弁天様を追っかけ回したとの説もある。
○天狗様が休むのがトマリ木(オシミ木)、伐ってはいけない。
 ※「腰かけ」とよぶ地域もある。
○馬が井戸に落ちたので、井戸を掘ってはいけない。(藤岡)
○伐採儀礼として、大木を伐ったときには、唱えごと・お供えをする。(十二様の木をもらったお礼)
○便所神は全土にみられ、オヒガミ・コウカガミ・カワヤガミ・ベンジョガミ・チョウズバガミ・ウッサンミョウサマなどさまざまである。 利根では、雲隠雛・雲隠嫁御などを祀る。 生児が初めて外へ出る「セッチン参り」など、数々の儀式がある。
○六月一日水神祭りに食べる「氷餅(カビタリ餅)」は、水神信仰によるものである。 十二月一日の水神祭りでは、川ビタリ餅・川マグレ餅・カアガリ餅・川ナガレ餅ともいい、川に流したり・馬に食わしたりした。
 ※馬に食わすのは、カッパの害を防ぐため。

★伝説を信ずる者は贍われる


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