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針千本 [ぐんま]

Harisenbon

○針千本
 ある昔、山奥村できれいな娘が毎晩沼をのぞいていた。 沼の底からその娘を見ていた沼の主の大蛇は娘が好きになり、若者に姿を変え「わしの嫁になってくれ」と娘に頼んだ。 娘は願いをかなえてくれたら嫁になると、懐から回り中に針の出ている丸い玉(針千本)を出し、沼の底に沈めてくれと言った。
 大蛇は喜び勇んで玉を沼底に沈め水面に出てくると、続いて玉も浮かんできた。 こうして、沈めては浮かび沈めては浮かびを繰り返しているうちに、針千本の針が体中に突き刺さり、とうとう大蛇は沼の底に死んでしまった。
 それからというもの、「大蛇を倒すには針を刺せ」と言い伝えられるようになった。

※蛇押し
 沼の主の蛇が、大水で抜け出すこと。


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