装束稲荷神社 [さいたま]
○装束稲荷神社・東京都北区王子2-30-13
十二月晦日夜、関八州の狐達が大榎(装束榎・衣装榎)の下に集まり・高級女官に装束を改め・行列を整え、王子稲荷神社に参拝した。 農民達は、装束を着替える時に灯した狐火のゆらぎ具合で稲作豊凶を占ったといわれる。
牛蒡坂 [さいたま]
☆牛蒡坂・滝野川のごぼう
東京都北区滝野川1-37地先
都電飛鳥山電停南方の逆川跡から道音坂坂上の鎌倉街道へ登る急坂で、その名は滝野川村の、滝野川牛蒡によるもので、この辺りは牛蒡・人参の生産が盛んであった。
※坂上が牛蒡畑だったらしい
豊島屋・白酒 [むかしむくれて]
☆豊島屋・白酒(甘酒)
正保年間に十右衛門が豊島屋清右衛門酒屋を譲り受け、二代目十右衛門にこの店を継がせ、元禄年間二男に鎌倉河岸(日本橋川上流)に店「豊島屋」を出させ・大繁盛した。 春には「桃の節句に白酒を」と白酒を売り大評判となり、後に多くの大名屋敷の御用を請けた。
節供日の混雑は激しく、客足絶えず・入口と出口を分けて一方通行にし、入口に建てた櫓に医者が待機し怪我人が出たら鳶で釣り上げて応急処置・甘酒のみ販売し予約前売り券発行、と大騒ぎだった。 さらに文化十年二月豊島屋半焼、甘酒販売は二月十九日半日限定としたことから大混乱となった。