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神話伝説 (6) [むかしむくれて]

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○イナバの白兎
 スサノオはクシナダ姫をめとったほか、いろいろな神々の娘との間にたくさんの子をもうけた、その末裔がオオクニヌシノ命。 オオクニヌシは、美女ヤガミ姫との結婚を企むたくさんの異母兄とともに、イナバへ向かった。 途中のケタの岬で皮を剥かれ・泣き伏した白兎に出会うと、兄神たちは「海水を浴びて・風に当たると治る」と教え、そのとおりにした白兎はますます痛み苦しんだ。 そこでオオクニヌシは「真水で体を洗い・蒲黄にくるまって寝れば治る」と教えた。

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 やがてヤガミ姫のもとに着くと姫は「オオクニヌシと結婚する」と言った。 嫉妬に燃えた兄神達は、焼けた石を猪に見せかけオオクニヌシに受けとめさせ焼き殺そうとするも、母・キサガイ姫・ウムガイ姫の介抱でよみがえった。 次には、木の股にはさまれて殺されかけるが母に助けられ、父スサノオのいるヨミの国へ逃げ去った。

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※兄神達がオオクニヌシに袋を かつがさせたのは、奴隷の仕事としてだった。

※兎は、オキの島からケタの海岸へ渡ろうとして、海の鰐に「兎族と鰐族とではどちらの数が多いか比べてみよう。 まず鰐族が海面に並んでくれれば、背の上を飛び渡りながら数える」と言ったが、最後のところで「や~い、だまされた」と言ったために最後の鰐に皮を剥ぎ取られてしまった。

※オオクニヌシ別名、大穴牟遅神(国作大己貴命・大汝・大名持)・葦原色許男神・八千矛神・宇都志国玉神など。 大国→ダイコク・大己貴→ダイコキと読んで、大黒天と結びついたという説もある。


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