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グンマの占法・呪法(太田市) [ぐんま]

Ohta27

○「イネゴ」をなはすには、鎌の柄をあぶって、その部分をなぜる。
○「コウデ」が起ったら、両親揃った末っ子の異性の人に、縫糸にて腕を縛って貰うとなほる。
○「シビレ」のきれた時は、ひたひにつばきで十の字を三つかく。
○トゲを抜きたるあと局部の化膿を防ぐには、抜きたるトゲを歯で十分にかみくだきて、それを局部につける。

○夏日「カクラン」にかかったときは、破れすげ笠をかむり、水をかけるとなほる。
○顔へはたけが出来たら、もぐらの手でなぜるとなほる。
○子供の口の周りに皮膚病の出来たとき、草でそこをぬぐふて馬に食はせるとなほる。
○耳の病には、墓にある杖に溜った水をつけるとなほる。
○植木野の三つ橋をくぐれば疱瘡が軽くすむ。
○病ん目にかかったら「病ん目大売出し」と書き、道ばたにはり出せばなほる。
○風邪を引いたら、イリ豆を紙に包んで額を撫ぜて辻に棄てるとなほる。
○蜂にさされたら、その場で石を返へすとなほる。
○毛里田では、疣をなほすのに、紙にてイボの数だけ米粒を包み、流しの下に埋める。
○毛里田では蜂にさされた時、歯垢をつけるか、砂上に東・西とならべて書き、その中間の砂をつける。
○目かいごが出来たら井戸へ行き、箕を半分見せ、なほして呉れゝば残り半分も見せると言へばなほる。
○疣が出来たら、茄子の蔕か蛇のぬけがらでこするとなほる。
○疱瘡は、色紙三本幣束を立て、三方の辻に送り出す。
○六算の時、線香を辻に自分の年の数だけ立てる。
○六算の時は、あかりをつけ、線香一把をつけて三方の辻に上げる。
○六算除けには、線香を六本火をつけて三方の辻に上げ、振り返へらずに帰る。
○実布的利亜の予防に驫とかいて門口に倒に貼りつける。
○感冒予防には葫を門口に吊して置く。
○家中風邪に侵される危険の有る時ほ、大豆を焼いて三方の辻に送り出す。
○冬至の朝、水を家の四角又ほ星敷稲荷にかける。
○近火の時、七十七歳の祝で造った吹竹で、その方向をふくと火が来ぬ。
○蒜葫戸口につるして置けば悪病入らず。
○五月の端午の節句に菖蒲で鉢巻すると頭痛病みにならぬ。
○休泊村では村境に八坂神社の御札立てて置けば悪疫入らず。
○ハシカの流行時の予防として、三つならんでゐる橋をくぐらせる。
○韮川村で中風の予防として、年神様に上げた蜜柑を食べる・自南天の箸を用ふ・新しい風呂に入る。
○盗難除は、三峯山の御札を門口に貼る。
○盗難除は、熊蜂の巣を門口に吊して置。
○盗難除は、鬼神様の御札を門口に貼りつける。
○魚の頭を門口に貼りつける。
○戸口に鯉の尾を貼りつけて置くと泥棒が入らぬ。
○島田の天王様の絵馬をおかりして田畑に置くと盗人が入らぬ。
○火難除は、三峯山神社のお札を門口に貼る。
○夏至に、稲荷様に水を上げると火難除となる。
○火難除は、秋葉山のお札を門口に貼る。
○冬至の朝、水を家の四角又は屋敷稲荷にかける。
○近火の時、七十七歳の視で造った吹竹で、その方向をふくと火が釆ぬ。
○節分の時、いわしの頭を焼いて戸口にさす。
○正月のオシメをもやし、灰となし、家のまわりにまくと蛇が釆ない。
○蛇が釆たとき線香を立てるとよい。
○衣類に七夕に上げた紙を入れてて置くと虫がつかぬ。
○赤子と同年の子が死ぬと、紙に馬糞を入れ耳をたたくと無事。
○大風の時、鎌を竿の先に立てると風除けとなる
○榛名神社のお札富立てると雹除となる。
○節分の時の豆を取って置いて初雪、又は地震の時食べると災難を逃れる。
○十二月入日に、ヒイラギを竿めかいにさして、棒の先にかぶして門口に立てると鬼除けとなる。
○伊勢神官のお砂を、家を建てる時四角におくと災難除になる。
○厄年っ子は道へ捨てて拾ってもらう。
○出先にお茶を飲むと、その日の難をのがれる。
○馬糞を踏むと背が高くなる。
○正月十五日の小豆粥を吹いて食せば田植の時風が吹く。
○足袋をはいてねると親の死目に逢へない。
○赤飯に汁をかけて食せば祝儀の日に雨が降る。
○初午に風呂を立てると火にたたる。
○食べてすぐ寝ると牛になる。
○蛇を指すとその指がくさる。
○烏の鳴きまねをすると口があれる。
○火わるさをすると寝小便をする。
○火鉢に湯水をこぼすと病人が絶えない。
○爪を火鉢の中に入れると狂人になる。
○蚯蚓に小便をかけるな、局部がはれる。
○笊をかぶると腫物が出来る。
○臼の上に上ると背が低くなる。(韮川・毛星田)
○泥棒が大便をして盥をかぶせて置くと家の人が起きない。
○卯の日に餅をつくと食べられない者が出来る。
○卯の日に田植をすると実らない。
○朝飯に汁をかけて食ふとその日は魔がさす。
○苗代に餅稲を植ゑると食べられないものが出来る。
○戊の日に小麦を蒔くと食はれないものが出来る。
○石臼玉をおしにすると魔がさす。
○初午の日に針を使ふと蟻がのぼる。
○夜爪をはぎると、ヨノメが出来る。
○お正月に蜜柑を焼いて食べると魔がさす。
○稲荷様を日に照すと其の家ほたゝぬ。
○お正月の一夜餅、一夜飾をすると魔がさす。
○出針を使ふと恥をかく。
○商売に出る時、女の小便してゐるのに出合ふと、商売は駄目になる。
○なま粟を食べるとデキモノが出来る。
○人に唾をかけるとナマズが出来る。
○カマフタに魚をとると、カッパにひっこまれる。
○蛇をなま殺しにすると崇る。
○位牌パカに麦瑛を播くと死人が出来る。
○葱を北枕にすると人が死ぬ。
○屋根にビワがあると病人が絶えぬ。
○ヒイラギを門口に植ゑると後家が出来る。
○梨の木を臣敷へ植ゑると財産が無くなる。
○脚の毛を剃ると力がなくなる。
○柿の種を燃すと火傷する。
○頭の毛を人に踏まれると頭が痛くなる。
○僧をだますと七代崇る。
○空唐箕をまわすと親類の馬が死ぬ。
○元日に裁縫すると蚕の時蟻が入る。
○正月三日間餅を食べるとデキ物が出来る。
○お産して百日以内に草餅を食べるとライ病になる。
○釜の蓋の上で物を切るのは四十九の餅の他はいけない。
○髪を洗って油をつけない中に坊さんに会ふと洗ひ直しをする。
○一日、十五日に髪を洗ふと愛敬を洗ひ落してしまう。
○七草粥を吹いて食べると田植の時風が吹く。
○トロ飯を食べた後で茶をのむと中風になる。
○逆柱を用ひて家を建てると家運が傾く。
○イボ蛙に小便をかけると目が悪くなる。
○死人の上を猫が通ると生き返る。
○箸を長く持って食べる人ほ縁遠い、反対に短い人は近い。
○烏噂きが悪いと人が死ぬ。
○うどんげの花が咲くと魔がさす。
○朝蜘妹の下るは吉兆なり。
○人魂が飛ぶと人が死ぬ。
○蛇の夢は吉兆。
○歯のぬけた夢を見ると身内の者が死ぬ。
○葬式の時墓でころがると死ぬ。
○夜、犬の遠ぼえがあると凶報を受く。
○子供の生れた夢は人が死ぬし、人の死んだ夢を見ると子供が生れる。
○くさめの出る数に依って、一つの時…ほみられる兆・二つの時…憎まれる兆・三つの時:・誘惑の兆・四つの時…夜風を引くの兆。
○外出の時下駄の緒が切れると不吉の兆。
○鶏の宵鳴きほ何か不吉の兆なり。)
○茶柱が立って倒れた方から幸福が来る。
○いたち、蛇が道を横切ると願事がかなわぬ。
○彗星が飛ぶは戦争が起る兆。
○葬式の夢を見ると祝儀がある。
○鼻孔に腫物が出来ると叔母さんに子供が生れる。
○銭をなくした夢を見ると銭を拾ふ。
○三葉桐が出ると変事が起る。
○死人と口をきいた夢を見ると懐妊する。
○井戸水の濁った夢を見ると親族が死亡する。
○柿の夢を見ると幸運(掻き取る)が見舞ふ。つぶ粟の夢は不運、いが粟は幸運。
○流し溜に魚類が入ると病人の絶え間がない。
○商人が朝葬式に会ふと吉兆。
○夜間寺の戸を叩く様な音がすると人が死ぬ。
○葬式の際柁の傾いた側の家の人が死ぬ。
○一村で二人死ぬと必ず三人死ぬ。
○井戸に水があふれた夢を見ると人が死ぬ。
○白ねづみの夢を見ると金が入る。
○竹に花がさくとしんだい限りになる。
○梅酢の色が変ると不思議がある。
○正月にふかし物をしてかま鳴りがすると一年中は幸福なり。
○朝、女が訪問すると、その日は人が多く訪問する。
○耳たぶの福ましい人は金運がある。
○朝、梅干を食べると、其の日の難を逃る。
○狂花の多い年は凶年也。 
○目の中へゴミの入った時「俺が目はハリ目だから熊手で掻きだすぞ」・「ゴミだら出ろ土だらとけろ」・「ぢゞばゞ出ろ」等と言ふ。
○着物の新らしいのを裁ち始める時、日の善悪に付いて次の様に云ふと(何時)何日でも良いと云ふ。「唐国の宝夷の絹なれば月をも日をも選ぶことなし」と唱へる。
○悪い夢を見た時「ばくさまにあげます」と言ふと良い。
○蜂が飛んで来ると「こけっここけっこ」と言ふと良い。
○赤子の夜なきには「海のほとりに啼くきつね、己なけどもこの子泣かすな」と三遍となへると泣きやむ。
○雷が激しくなるときは、「桑原桑原遠くの桑原 麻がや麻がや」。
○地震の時は、「萬歳楽楽遠くの竹薮」。
○歯のぬけた時は、「鬼の歯とかはれ」と唱へつつ投げる。やん目になったら「やん目どっこ、くそどっこ、俺が目へたかると、せっちん箒で掃き出すぞ」と言ふ。


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