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群馬での暮らし:振り米 [ぐんま]

Goropikari3

○米養生(コメヨウジョウ)・振り米
 たまよび(魂呼び)の一つ。 地形的に畑作が多く、米よりも雑穀(麦・粟・稗)が中心の食生活様式であり、とくに北部では米が貴重なため食べられるのは[年取り・正月・誕生]ぐらいでありめったに食べられなかった。
 病人が死にそうな時・病気が重い時に、竹筒に米を入れて振って聞かせると、「米食いたさに病人が生き返る」または「安心して死ぬ」とも言われた。(これはコメヨウジョウ・米養生ともいい、ニホン各地にみられた)

※魂呼びは他に、「屋根の上から大声で呼ぶ」・「井戸の中を覗いて大声で呼ぶ」などあった。 これは、死ぬと魂が抜けて屋根の棟にあがると考えられていたので、屋根の上にあがり大声で名を呼んだのである。


《グンマを話そう》

○粟沢猫に米の飯
 水上町粟沢は田圃がなくて米がとれなかった。 そこでは、村に来た人が弁当のおにぎりを近寄ってきた猫にあげたら、猫が「キャー」と驚いて逃げ去ったそうだ。 それ以来、米の飯を「キャーの飯」というようになった。

○おきゃくまんま
 かつては、米の飯は貴重であり食べられるのは、正月三が日・としとり・葬式・お客が来たとき、ぐらいであった。 そのため、米の飯を「おきゃくまんま」いう地方もあった。 また、米の飯食いたさに「じいさん死んでくれ」と言った子供もいたそうだ。

○睨められても米のめし
 ある昔、法印様(かなり偉い僧)が来た時に米の飯を煮てだした。(地域により、米を炊く→米を煮る、という)  それを見た子供が「しめた、米の飯だ」といったらおっかさんに睨まれた。


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