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群馬での暮らし:唄うがいこつ [ぐんま]

Odorugaikotsu

《グンマを話そう》

○唄うがいこつ
 ある昔、酒大好きの旅商人が見晴らしの良い野原で昼飯を食べ始めた。 まずは、瓢箪から酒を飲み、にぎり飯を食べ始めると、どこからか唄が聞こえてきた。 旅商人は唄人を探してみたが人っ子一人いない、足下を見ると丸くて白い物がある、よく見るとがいこつだった。

旅人:がいこつさん、いい声してるな。
骸骨:お酒ごちそうさま、久しぶりに飲んだのでいい気分になってしまって。
旅人:どうしてここにいるんだ。
骸骨:侍仲間に裏切られて殺されたんです、仇を討ちたいので連れて行って下さい。

 こうして旅商人は「がいこつの唄」を人々に聞かせながら旅を続けたので、評判になった。 これが殿様の耳に入りお城へ入ることとなり、大勢の侍を従えた殿様の前で唄いはじめた。
「今から三年前、俺はお前に殺された!」と唄うと、がいこつは一人の偉そうな侍にかみつきアッという間に仇を討った。
 訳を知った殿様は、がいこつの子供を取り立て、がいこつは手厚く寺に葬られた。


Kuniyoshi_gaikotsu

○かりつこつ
 歌川国芳、開談百気夜行、文政十二年(1829年)頃。 


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