群馬での暮らし:地獄見物 [ぐんま]
《グンマを話そう》
○地獄見物ツアー
ある昔、鍛冶屋と行者と歯医者が地獄旅行を計画しました。 三人は三途の川を渡り地獄門をくぐりぬけると、そこには赤鬼と青鬼が立っていました。
鬼は言いました。「なにしに地獄に来たんだ!」 騒ぎを聞いて閻魔様が出てきました。「生きたままで地獄見物など許せねぇ! 針の山へ送り込め!」すると鍛冶屋は、たちまち鉄(かね)のわらじを三足こしらえ、それを履いた三人は針山の頂上に達しました。
これに怒った閻魔様は言いました。 「ならば、釜ゆでだ!」 今度は行者が出てきて呪文を唱えるとちょうど良い湯加減となり、三人は露天風呂を十分に楽しみました。
とうとう閻魔様は言いました。「そんなやつらはバクに食わしてしまえ!」 三人はバクの口の中へ放り込まれれましたが、歯医者がバクの歯に薬を塗って歯をボロボロにしたので噛まれる事なく腹の中へと入っていきました。 バクの腹の中には色々な袋がありました。 赤袋は咳の出る袋・黄袋は屁の出る袋・青袋は痛くなる袋、三人は面白がって全部の袋を押しまくりました。 バクは苦しくてのたうち回りました。 バクを救うには閻魔様がバクの中に入り腸ばらい(下剤)するしかありませんでした。 こうして三人は閻魔様ともどもバクの腹から出てきました。
怒り狂った閻魔様は、この三人を「永久的地獄出入り禁止」とし、下界へ放り出しました。
★ウワサでは、最近の「本場地獄めぐりツアー」は近代化されているらしい…
2013-10-11 00:00
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0