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群馬での暮らし:オチャピンチャンプー [ぐんま]

Ocyanpi

《グンマを話そう》
 ある昔、働き者のおじいさんとおばあさんがおった。 ある日おじいさんは「ぼた餅」を持って山仕事に出かけた。 働きすぎて休んでいると、立てかけていた鍬の先にちっちゃな鳥がとまった。 あまりにも綺麗な鳥なので、捕まえておばあさんに見せようと、ぼた餅を鳥もちにしてぶっつけた。

 

Akaza_1

 捕まえた鳥を手に取り、鳥の羽をなめなめくっついたぼた餅をとってやったところ、あやまって鳥ごと飲み込んでしまった。 「まぁそのうち出てくるだろう」と思っていると、へそからちっちゃな足が出てきた。 その足を引っ張ると「きみのごゆわい、オチャピンチャンプー」と綺麗に鳴いた。
 そこで着物の下から鳥の足をそっと引っ張り屁のマネをする「へっぴりじじい」と称し殿様に見せたところ、たいへん喜ばれてたくさんの褒美をもらった。
 これを見た隣の意地悪じいさん、真似をして「へっぴりあかざ(草)」をたらふく食べ、殿様の前で見せたところ鳥の声が聞こえるわけも無く「あかざ」が尻から出てきた。 そして、「半ごろし」のめにあったとさ。


※写真はアカザ(藜)、古くは食用にしたそうだ。
 概して「群馬の昔話」は汚話が多い。


※グンマでは「ぼた餅」を「はんごろし」と言います。 米粒がつぶしきらない状態で残っているからです。 米粒が完全につぶされた餅状態は、「みなごろし」です。


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