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群馬での暮らし:ヘビの目 [ぐんま]

Hebinome

《グンマを話そう》

○ヘビの目
 ある昔、ヘビが若者に化けてとある娘の所に通い続けたあげく、子供ができた。 娘は男に長い糸のついた針をさして後をつけると、その男はヘビに姿を変え寺の石垣の間に入り込んだ。 石垣の中からはヘビの親子の話が聞こえてきた。

 


 こんな針を刺されたら、もう命がないぞ」
おれは死んでもいいんだ、子供がうまれるから」
「ショウブ湯に入ればへんな物は出てしまうから、ヘビとわかればすぐに捨てられるぞ」
 これを聞いた娘は、ショウブ湯に入りタライをまたいで全部出してしまった。 ヘビの子供たちだった。 当時のヘビには眼が無かったので、娘は「たとえヘビの子でもかわいそう、眼が見えるといいのに」と思ったのでヘビの子供たちには眼がついていた。 それからヘビには眼があるようになった。

 それで、節句にショウブ湯に入れば体が清められると言われるようになったとさ。


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