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群馬での暮らし:錦野伝説(玉村伝説) [ぐんま]

Manpukuji

《グンマを話そう》
○錦野伝説(玉村伝説)
 千年ほど前上野の土豪たちは、平将門の攻めから逃れようと、沼田の庄(現玉村町芝根)の地頭の娘を差し出すことにしました。 しかしながらこの娘には、許婚がいました。 親子ともども悩んだあげく、娘は錦野(現玉村)にいる許婚のもとへと走りました。 ところが、矢川まで逃げた所で追い詰められ川に身を投げてしまいました。 このことを知った許婚はたいへん嘆き悲しみ、後を追ってこの矢川に身を投げてしまいました。 その後この二人は竜となり、それぞれに玉を抱いて矢川を泳いでいると言い伝えられました。


 あるとき、この玉が二つ岸に打ち上げられたのを見た村人が、ふびんに思い近戸明神に祭ることにしました。 しかしながらその後も矢川が氾濫するので、「竜が玉を取り返そうとしている」と恐れるようになりました。 はたして、あるとき竜巻がおこり社殿をまきあげ、玉の一つが川へ帰りました。

 この話を聞いた坊さんが、福島の地に寺を建て残る玉を祭りました。 この寺が「玉龍山満福寺」であり、玉村という地名の由来となりました。 ただ、「この玉を見た人は眼が見えなくなる」と言い伝えられているので、この玉を見た人はいないそうです。


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