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群馬での暮らし:夢見小僧 [ぐんま]

Hatsuyume

○夢見小僧
《グンマを話そう》
 ある正月夢見の晩、大きな庄屋で主人が奉公人から縁起の良い夢話を買っていたが、風呂たき番の男だけはどうしても言わなかった。 これに怒った主人は男を箱に入れ川に流してしまった。 岩にぶつかり壊れた箱からはい出した男はカッパに出会った。 男はカッパから水の上を歩ける「川足袋」を借りて遊んだあげく「生き針死に針」をまきあげた。

 

 男が歩いていくと一人娘が死んで悲しんでいる大臣の家に出くわし、無理矢理上がり込むと娘に「生き針」を刺した。 生き返った娘を見た大臣は喜び婿にと願ったたが、男は逃げるように去っていった。 これが評判となり、何人もの娘を生き返らせた男は、ある時追っかけてきた娘二人に両腕を思いっきり引っ張られた。 そして痛がる男を見て腕を放した方の娘と一緒になった。
──────────というのがその一話
  風呂たき男が見た夢はこれと同じだったので、決して夢を主人に売らなかった。
──────────というのがその二話

※「良い夢を見たときは決して人に話してはいけない」と言い伝えられている。


○乙父神社と一之宮貫前神社
 ある昔、姉は草履を拾った夢を・妹は重箱を拾った夢を見た。 欲深い姉は夢を取り替えた。  そしては、妹は一之宮・姉は乙父に住んだ。 草履は使う度に広がるが重箱は幾ら使っても大きくはならない。
 というので一之宮貫前神社は大きくなったが、乙父神社は大きくならなかった。  また、朝に夢のことを話すなといわれるようになった。 もし悪い夢を見たときは、天竺のバユウ様に「ぜひ夢を食べてください」と言って「オンアブラオンケンソウカ」とと呪えなければならない。


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